STORYSHO Kizaki

#304-2 計略何とか残された一抹

2022.3.06

#304-2 計略何とか残された一抹の冷静さで携帯電話を持つと、田中の携帯電話を鳴らした。 しかし… 『―お客様のお掛けになった電話は、現在、使われておりません』 「・・・・・・・・・」 我が耳を疑った翔は、番号を確かめると再び、発信ボタンを押した。 『―お客様のお掛けになった電話は、現在、使われておりません』 コールされることはなく、同じメッセージが翔の耳に流れてきた。