STORYSHO Kizaki

#306-1 大将―今のジュエルのまま

2022.3.20

#306-1 大将―今のジュエルのままじゃ、客が入る数に限りがある。当然、売り上げにも限界が。 いざ売り上げを伸ばそうと考えたが、そのためには今の店舗では手狭だと感じた。 そんな悩みを抱えていたある日の営業中、いつも通り飲みに来た鶴寿司の大将が、翔を自分の席に呼んだ。 「実はよ、今度、俺のビルでテナントが1つ空くんだけど、翔のところで借りねぇか? 客の入りも安定してるみてぇだし、この広さじゃ、そろそろ手狭に感じてきたんじゃねぇの? 俺ん所なら、ここの倍の広さはあるから、ちょうどいいと思うぞ」