STORYSHO Kizaki

#312-2 運命「…」 翔は嵐のような

2022.7.03

#313-2 招聘「ウチの会社、ケーサイドは有限会社になっていますが、正直言って会社のをなしていません。経理らしい人もいなければ、その屋台骨を支えてくれる人もいないので、ぜひ竹原さんに屋台骨を支えて欲しいんです」 「…せやかて、アンタとワシ、ほとんど初対面やで。ワシのこと、まだ何も知らんやろ。そんなこと言うてええんか?」 翔のいきなりの申し出に、さしもの竹原も困惑していた。 「構いません。僕は谷さんを信用しています。その谷さんが〝この人は〟と言って紹介してくれた人ですから、間違いはないはずです」 「…」 「この先、会社を大きくするためには竹原さんが必要なんです。だから来て欲しいんです!」 「…」