STORYSHO Kizaki

#312-2 運命「…」 翔は嵐のような

2022.7.03

#312-2 運命「…」 翔は嵐のような出来事に呆然としていた。 「コレ持ってろって言われても…どうしたらいいんでしょうね」 その問いに岩崎も苦笑を返すより他になかった。しかしこの数週間後、翔はこの男と思いがけない再会を果たすこととなる。 それから数日後、翔は営業中のオーシャンで、飲みに来ていた岩崎と谷の客席にいた。そこで翔は岩崎に相談をした。 「最近、岩崎さんに紹介してもらった会計事務所がギブアップ気味なんですよね…」 KIZAKIグループは、2000年の東金への進出の際、有限会社ケー・サイドを設立し、それまでの翔の個人商店から移行した。それに合わせて、岩崎が紹介した会計事務所がグループの経理全般を見ていたのだが、この1年間でのグループの急激な拡大に、その会計事務所では対応しきれない状態になりつつあった。 「…」 谷は何か考えている様子で沈黙していた。 「この1年で急激に拡大したからな。確かに、今の所じゃ、ここまでの規模に拡大した輝咲君の所を完璧にカバーするのは難しいかもしれない」 岩崎の言葉に続いて、沈黙していた谷も口を開いた。 「よっしゃ。俺の知り合いにやり手の経営コンサルタントがおるんや。そいつ、日本でも有数の税理士や言われとる山崎善三郎の所で修行しとった奴やから、税務関係にも強いはずや。紹介したるから、力になってもらえるように頼んでみたらええわ」