STORYSHO Kizaki
#011-3 失意翔は店長として、
2021.10.31
#011-3 失意翔は店長として、仲間たちを差配してきただけに、彼らがどれだけ店のために頑張ってくれているかヒシヒシと感じていた。いい加減な気持ちでやっている者が誰1人としていないと分かっているだけに、その気持ちに自分も応えたいと考えていた。 努力に見合うだけのポジションやお金、つまりインセンティブを設けることによって、スタッフたちのモチベーションはさらに高まる。努力に見合う結果は、さらに頑張るための原動力になる。さらに頑張れば、それに見合った結果をまた出せる。そうやって、店の売り上げが増えるのと同じ歩幅で、スタッフの最低保証の給料もアップさせて行きたいと翔は考えたのだ。 中間たちと店を発展させながら、みんなでお金を稼いでいく。翔の頭の中では、これからの期待に夢が膨らんでいた。