STORYSHO Kizaki

#311-2 展開千葉でもこれを応用し

2022.6.01

#311-2 展開千葉でもこれを応用し、東金を中心に車で30分圏内の距離にある茂原・成田・市原に店を開いたわけだ。これらの土地は全て足を運び、これまでと同様に、「飲食店とキャバクラの割合」「競合店の洗練度合い」から、勝算を見出すことのできたのだった。 この21世紀の始まりの年、快進撃はこれだけに留まらなかった。 まだ潜在客層があると見た東金に「K 東金」と「アクア 東金」をオープンさせ、年の瀬には年初めに茂原にオープンさせたプラウディアを拡大し「マーベラス 茂原」とした。 さらに、どのエリアのグループ店に行っても安定したサービスを保証する意味を込めて、これまで分散していた店舗名をブランドごとに統一することにした。 高級感のあるクラブタイプの「K」、スタンダードなキャバクラタイプの「オーシャン」、そしてギャルっぽい若い感じの「アクア」の3つだ。 そして、この年の最後には、キャバクラ激戦区・六本木へと進出し、「K 本店」をオープンさせた。 これまで、敢えて都心には進出しなかった翔が都心へと進出したのにはわけがあった。 KIZAKIグループは「都心のクオリティを郊外で!」をコンセプトに独自のハイクオリティなサービスを郊外で提供してきたが、「単なる郊外型グループ店」と「本店が都心にある郊外型グループ店」では、客とスタッフ達が感じるイメージに違いがあると思ったからだ。 本店が六本木にあるキャバクラグループ。そのステイタスのために本店は開かれたのだ。そその効果は翔が思っていた以上にスタッフ達、特にキャスト達にKIZAKIグループで働くことの誇りを持たせ、自発的な質の向上へとつながった。 この飛躍の年となった2001年、KIZAKIグループは首都圏に10店舗を持つまでに成長を遂げた。 しかし飛躍するその水面下では再び翔にトラブルが降り掛かろうとしていた…。