STORYSHO Kizaki

#314-1 暗躍竹原をヘッドハントして

2022.9.11

#314-1 暗躍竹原をヘッドハントしてから数日後、東金にあるマンションの一室には竹原と谷の姿があった。2人の間には異様に緊迫した空気が漂っていた。 「竹原さん…あの輝咲ってガキ、どう思います?」 「面白い奴だと思います…金の匂いもするし」 「自分もそう思いますわ。岩崎さんに紹介されて以来、いつかコイツから大きく金を引っ張ったろ…そのためには、まず信用させる事やと、今日までいい関係を築いてきたんですわ」 「功を奏したやないですか。アイツ、谷さんのこと、信用してるて言ってたもんな」 「それで輝咲からの申し出、どないするつもりでっか」 「…考え中ですわ。まさか、ああ来るとは思わんかったんで」 「懐に入った方が、ヤツの会社のアタマになった方が金を引っ張るのは楽ですやろ」